Le vent de vert | ル ヴァン ド ベール

ガーデンカフェ・ブランスクーム / Garden Cafe Branscombe

小島令子ダイアリィ

2008年02月06日

ホームページでもご案内しましたが、2月末日で11年間続けてきたカフェを休業することに致しました。
カフェと手づくりパン・お菓子教室、2つの経営が体力的に厳しくなってきたことと、私自身の生活を少しタイトにしてみたくなったからです。
カフェの経営も多くのすばらしいお客様に恵まれ、支えて頂きました。素人の私が大きなお叱りも受けず、何とか11年続けてこられましたのは何事もお客様の温かな広い心で許して頂いたからこそと、今更ながら感謝の気持ちでいっぱいです。

私もそろそろ50代半ば。これからはパンやお菓子の勉強を更に深め、講師というすばらしい仕事にひとすじに歩んでみたいと思っています。そして1人の女性としても、心豊かに美しく年を重ねて行けたらいいなぁ…と思っています。そそっかしくて落ち着きの無い私にはかなり難しい課題ではありますが…がんばります!!

2007年09月07日

テレビの「明日から猛暑もひと休み」という予報を聞いて、待ってましたとばかりに都心にあるお気に入りの美容室に行くことにしました。少し早めに行って一人気侭にお洒落な店をウィンドウショッピングしたり、ランチをしたりするのも美容室に行く楽しみのひとつです。美容室ではすっかりお馴染みになったスタッフ、特にこの美容室は若いスタッフの方達が多く、美容やファッションやスポーツ等、おばさんにはとても刺激になるお喋りが、長時間座り通しの苦痛を感じさせないのが嬉しいです。

その日はカフェで販売している手作りクッキーをお土産に持っていきました。そのお土産のクッキーの話から今も忘れられない美味しいお菓子の話になりました。担当の女性の美容師さんは「なぜか父がスポンジケーキを焼いてくれたんですよねぇ。小学生の頃だったと思うんですけど…。あの味、絶対に忘れないですね。今から思うと決して美味しくはなかったと思うんですけど…硬かったですよね、第一。だけどみょーに美味しかった。」そういう彼女の顔がちょっぴり幼い顔になっているようでした。入れ替わりに付いてくれた助手の男性スタッフに「ねぇ、今も忘れられない美味しかったお菓子って何?」と一応お菓子の先生らしいインタビューに、しばらく「うーん…」と考えていた彼が「昔母親が作ってくれたホットケーキみたいなやつ…かな。少し硬かったんだけど…。硬めのケーキ。母親が美味しい?美味しい?ってしつこく聞くもんだから、硬いとは言えずに、うん、美味しい!とかなんとか言っちゃって、気ぃ使ってたんすよね子供ながらに。でも、結局大人になっても覚えてますね…あの味、なぜか。」優しい彼の顔も少年になっているようでした。なんだか心にあったかーい球が落ちてきたようで嬉しくなった私…。二人揃って私に質問です。「なんで硬めのスポンジなんでしょうかね?」。泡立てが足りなかったのかもしれない。粉を混ぜる時に混ぜ過ぎてせっかくの空気をころしてしまったのかもしれない。想像できる原因はたくさんあります。「いいのよ、硬いスポンジだって。見事に仕上がったスポンジが必ずしも心に残る美味しいお菓子とは限らないもの。硬いスポンジだったから今も美味しいお菓子なのよ」そういう私に二人口を揃えて「そーですよね!」。三人で笑ってしまいました。帰りの電車の中、私も父が幼い頃作ってくれたホットケーキのようなものだったお菓子を思い出していました。やっぱり硬めの…。

2007年01月09日

新しい年がスタートしました。昨年はパンの勉強の為、ドイツ旅行から始まりあっという間の一年でしたが、振り返ると私なりに楽しんだ一年、がんばった一年だったように思います。私的な話ですが、今年は息子が高校生になります。子育てのまた一つ節目の春を迎えます。

私の教室に「ジュニアのパティシエ教室」がありますが、この教室の男子生徒4人は息子の通う中学の同級生です。長い生徒は2年近く勉強に来ています。彼らもまた今春には高校生です。始めの頃はめん棒でチャンバラのような事をしてふざけている彼らをよく叱り飛ばしました。洗い物も後片付けもいちいち号令をかけ、背中を押し、まるで体育教師にでもなったような気持ちでした。でも、この生徒達はお菓子やパンを作るのが大好きでした。月一回の教室をよほどの事がない限り休みませんでした。晩秋になると受験勉強で(?)寝不足なのか、よく寝ぼけ眼でコック服を片手に通ってきました。前年同様11月にはパンの造形作品を作り学校に展示してもらいました。今年はクリスマスツリーとミニパンバスケットを作りました。バスケットの中には彼らがこれまで勉強したパンのミニチュアがたくさん入っています。そして12月23日にはクリスマスケーキを一人が一台仕上げて持ち帰りました。なにしろ家族が期待して待っているクリスマスケーキです。さすがに真剣でした。年が明けたら受験勉強も大詰めです。これで教室も修了してしまうかと内心思っていましたが「俺らは来年も来るっす!」と一斉に言われ、春まで続けることになりました。私も最近は体育教師からやっとお菓子とパンの先生になれたような気がしています。調理道具で遊ぶこともなくなりました。洗い物も後片付けも掃除も言われなくてもさっさと済ませられるようになりました。そんな彼らと過ごした日々はたぶん私の一生の宝物。クリスマスケーキを抱えて「先生、ありがとうございました」と帰る後ろ姿を見送りながら、本当は私の方がもっと「ありがとう」なのよね…と呟いていました。みんな揃って春には満開の桜の中、新しい世界にスタートして欲しいです。お別れはちょっぴり寂しいですが…
(因みに…和が息子は甘いものが苦手の和食党でケーキもパンも全く興味がありません。なかなかうまくいかないものですねえ…)

2006年07月24日

私の住む三郷はまだ自然が残り畑や田園など緑に囲まれた生活が楽しめます。朝6時、愛犬デン助(柴犬・3歳)との散歩から私の一日がスタートします。この季節の散歩の楽しみは、朝露に濡れてきらきら輝く田園の稲穂を見ることです。延々広がるそのきらめきを見る度、毎朝感動します。これはきっとちょっぴり早起きをした者への神様からの贈り物、ご褒美だと私は勝手に思っています。デン助のお陰で朝のお散歩友達もでき、時々立ち止まってお互いの犬自慢をしたりワンちゃん情報など交換し合ったりします。デン助のガールフレンド「さくらちゃん」ともすっかり仲良しになりました。散歩を終えた後は夜まで決められたスケジュールを慌ただしくこなす一日が待っています。私の束の間の自分だけになれるのどかな時間です。

さて、8月はお店も教室も3週間の夏休みを取ります。この期間に私もスタッフも心と身体を休め、後半は日々の仕事に追われて出来なかったケーキやパンなどの新作に取り組みます。そしてまた秋から年末まで一気に駆け抜けます。そのための貴重な充電の夏休み、大切に過ごしたいと思います。

2006年06月01日

庭のハーブがやっと美しい花を咲かせ始めました。今年は例年より遅れているようで、庭に出てはまだかまだかと待ち遠しい毎日でした。私の教室の生徒さんは手作りのお菓子やパンが好きなのはもちろんのこと、お花が好きな方が多く、ご自宅の庭に咲いたお花や旅先などで求められためずらしい草花をよく持ってきて下さいます。そんな皆さんのご好意で今では色とりどりの花畑のような庭が出来上がりました。ひとつひとつのお花にそれぞれの方のお顔や思い出が心に浮かび、庭の手入れは私にとってとても楽しいひと時です。6月のお菓子教室ではこの庭で咲いたタイムやセージ、バジルなどを使ったハーブのシフォンケーキを紹介する予定です。フレッシュハーブは香りも柔らかくふわっとしたシフォンケーキにぴったりでカフェでも大好評。昨秋、読売新聞の「パティシェを訪ねて」のコーナーでもご紹介いただきました。裏の畑では主人が作るアスパラや絹さや、ほうれん草、サニーレタスなどの野菜が元気よく育っています。焼きたてのパンと畑の採れたて野菜のサラダやスープで生徒さんと一緒に毎回賑やかなランチです。これから晩秋まで今年もお花に囲まれた素敵な時間が過ごせそうです。

site by 44 design
Copyright(c) 2006 Reiko Kojima. All Rights Reserved.